ある人が3日前に鍵をなくして友人に対して、
I lost my key. 鍵をなくした。
と言い、別の友人に対しては、
I have lost my key. 鍵をなくした。
と言った。
過去の同じ時点の出来事なのに聞くほうにとってはニュアンスが違う。
過去形は、ただ「鍵をなくした」という事実を言っているだけだ。
一方、現在完了形は、「鍵をなくした」ことによって、現在に何らかの影響を及ぼしているというニュアンスが含まれる。
例えば、「新しい鍵を注文している」などだ。
恋人が転勤で名古屋へ行き、友人に
She went to Nagoya. 彼女は名古屋に行った。
と言い、別の友人に
She has gone to Nagoya. 彼女は名古屋に行った。
と言った。
1人目の友人に対しては「過去の事で今は関係ない」というニュアンスだ。
しかし、2人目の友人に対しては「過去の事だが今も関係している」というニュアンスだ。例えば「寂しい」などだ。
要するに、現在完了形は過去の事なのに現在の事を言っているのだ。
「鍵をなくしてしまった」「名古屋に行ってしまった」と訳してもいい。